本記事は留学とは関係ないですが、私が税理士登録にあたり色々調べたことを誰かの役に立てばと思いまとめたものです。(東京税理士会のケースです)
正直言って大変でした。他の税理士さんのブログも色々拝見しましたが、皆さん一様に大変だとおっしゃっています。
特に勤務時間の積上げ計算書があまりマニュアルに詳しく記載ルールが載っていなく、何度も税理士会に問い合わせました。
手引きに明文化されていないことも記載していますので、もし申請される際は必ずご自身でもご確認ください。
日税連手引
https://www.nichizeiren.or.jp/prospects/entry/howto/
東京税理士会HP
https://www.tokyozeirishikai.or.jp/aspiring/touroku/
税理士登録準備
勤務期間などの要件を満たしたら、書類を揃えて各地域の税理士会に提出します。書類は全て 紙ベースで提出します。
ここでは写真や 住民票など一般的なもの以外の書類について解説します。
私の場合は 職歴が複数あったことに加えブランク や 2箇所給与があり、フルタイム勤務ではなく常にパートもしくは 時短でしたので 勤務時間の積み上げ計算書が各事務所につき 必要だったことが余計自体を複雑にしました。
日税連のHPに手引きや書式があるのですが、東京税理士会のHPにも別でマニュアルがあり、そちらも参照しながら書類を集めます。
因みに提出時に支払う登録免許税(6万円)の納付書は郵送請求できました。
申請書、履歴書
経歴の記載欄が 職歴が複数あると記載が手間がかかります。 なぜなら無職の期間も含めて1日の空きもないように記載をしないといけないからで 、日付を丁寧に過去の書類から拾わなければいけません。 転職時の履歴書や源泉徴収票を参照して記入します。
自署欄以外はタイプで大丈夫で、5通提出しないといけないことに加え、 1度で完璧に記載するのはほぼ無理かと思われるので、 手書きでなくPDF エディターなどで作成することをおすすめします。
1枚目だけでなく職歴の上の部分にも 自署する部分がありますのでお気をつけください。
勤務時間の積上げ計算書
これが一番大変でした。税理士会に確認した事項を列挙します。
・3枚で1セット 事業所でそれぞれ必要
・1.勤務先が1か所の場合 のところに書けばOK
・賃金台帳の枚数多ければ、ホチキスでまとめて表紙か最終頁に
「申請者〇〇の〇年〇月~〇年〇月の賃金台帳に相違ありません」と書いて証明者の自署もしくは捺印
・印鑑証明は提出日から3ヶ月以内に発行されたものでないといけないが、それ以外の書類の日付は3ヶ月以内である必要はない
・事業所ごとの勤務時間について1ヶ月(154時間)未満は切り捨て→税理士会が審査時に行う
・シート上は分単位で記載してOK
・3700時間が目安だが上記の切り捨てがあるので多少バッファが必要
・タイムカード等がない月は勤務していた旨がわかる書類を提出する
・時間は休憩を含まない実労働時間
・有休休暇は含めてOK 欠勤、傷病休暇、育休は無給なので×
・1日の積上げ時間は7時間が上限(東京税理士会のマニュアルより)
・個人事務所の場合は屋号ではなく、登録上の事務所名称を書く。(申請書や履歴書も同様)
源泉徴収票の事務所名と相違することになるがOK
・印鑑は個人事務所の場合は、事務所の印鑑ではなく、個人の実印
実務経験証明期間に他の法人等(会計法人を除く)から収入がある場合
(手引き抜粋)
実務経験証明期間に、他の法人等(会計法人を除く)からの収入がある場合、確認書類として
以下の書類を提出してください。
1. その法人等の勤務が、実務経験証明を取得した職場の勤務時間外だった場合
…実務経験証明期間の勤務に支障がなかったことの説明書(任意書式)
2. その法人等の勤務が、実務経験証明を取得した職場の勤務時間と重複している場合
…勤務状況についての説明書(任意書式)
上記書類には、必ず勤務先代表者の記名(ゴム印等)及び登録印(在職証明書に押された印
影と同じもの)が必要です。
私は1に該当したので、下記の文言で問題ないか確認しWordで自作しました。
「申請者〇〇の〇〇での業務は、〇〇税理士事務所における勤務の時間外で行っており、積上げ計算対象の業務に支障ありませんでした。」
1年以内に転職したことがある場合
退職理由書を提出します。
5年以内に6ヶ月以上の無職期間がある場合
事情説明書を提出します。生活状況は「夫の扶養」等と記載します。
各種証明書について
住民票や身分証明、勤務先の印鑑証明などは提出日から3ヶ月以内のものでないといけませんが、消印日で判断するそうです。
まとめ
申請する段階になって書類を集め始めるのはとても大変なので、普段から勤務表や 源泉徴収票などをまとめて保管しておくと良いです。
私は昔の勤務先が快く応じてくれたので心理的負担はまだ少なかったですが、 それでも不備があったりして数週間から1ヶ月近くは全ての事務所の書類を揃えるのに要しましたので、ゆとりを持って準備するのが良いと思います。
円満に退職するのも重要ですね。